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2016/04/10

2016・4・10 花に嵐のたとえもあるさ篇

Konara新芽狂想曲が始まった

 国立の桜狂想曲は終わりを迎えた。
満開になって翌日あたりから風雨が続いた。
今は桜通りも花吹雪が舞い、葉桜が始まっている。

 葉桜と競うように新芽狂想曲が始まる。
この季節がふうてんの最も好きなときなのかもしれない。

(花に嵐のたとえもあるさ・・・)は名句だし名訳だと思う。
唐時代の于武陵(うぶりょう)の五言絶句であり井伏鱒二の名訳である。

勘酒
 

勧君金屈巵

満酌不須辞
花發多風雨
人生足別離

これを井伏鱒二は以下のように訳した。

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

 この名訳に太宰治や寺山修司がまいってしまった。
太宰治は井伏鱒二の弟子、寺山修司は演劇界の鬼才。
二人が何度も引き合いに出したのでこの和訳は有名になったらしい。
漢詩のタイトルは(勘酒)だから(一杯やってくれ)だろうか。

満開の桜
この金杯の酒を飲んでくれ
一滴残さず飲み干してくれ
桜花もやがて散る
短い命の出会いに乾杯!

 花(池波正太郎は桜花と書いて(はな)と読ませた)が散って新芽が出る。
ありがたい事に桜花と新芽は毎年繰り返してくれる。
(桜はいいわねぇ)
(そうよねぇ、毎年咲けて)
は、ご婦人たちだけのセリフではないのかもしれない。

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