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2012年5月に作成された記事

2012/05/27

2012・5・27 文楽5月公演につき篇

バラ(アンジェラ 庭師撮影)
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 22日に5月の文楽公演へ出向いた。
いつものようにチケットを頼んだ村ちゃんと正面入り口で待ち合わせる。
午後4時開演だから3時半ころ国立劇場にたどり着けばよい。
家から国立劇場まで1時間ちょっとであることに改めて気づく。
東京の西の果て多摩地区の国立から宮城まで1時間なのである。

 この日はどうも体調が思わしくなくて、前日などギックリ腰の再発の気配もあった。
それでも文楽を聴きに行けないほどではなかった。
ただ用心のために少し余裕をみて早い目に家を出たのだった。
国立劇場にたどり着いたのは3時10分ころだったろうか。
村ちゃんとの待ち合わせの3時半までには20分ほどある。
予定通り国立劇場の端っこにあるタバコ呑み場へ向かう。

 文楽を見る前に、一服しておかないといけない。
30分か1時間の公演中はタバコを吸えないからである。
また公演中は飲み食い禁止なので座席でビールを飲むこともできない。
してみればビールかなんかも公演開始の前にやっておかねばならない。
別にやらなくてもいいのだけれど、ふうてんなどにとっては(しらふ)で文楽を聴くのはナンセンスなのである。

 では、公演前に、ビールを飲むのはどうすればよろしいか?
チケットがあれば一旦会場へはいってビールを買って外のタバコ呑み場へ行って飲めばよい。
今回は開場前に村ちゃんと会ってチケットを渡されることになっている。
そのチケットがなければ会場へはいって売店でビールを買うこともできない。
こういうときは上着のポケットに(ポケット瓶)を忍ばせて行くのである。
中身は勿論ウィスキー。

 ビールもウィスキーもアルコールという意味では同じような効能を持つ。
ニコチンとアルコールとカフェインの三種混合ワクチン。
長年これの中毒になってきたなあ、とタバコ呑み場で、通り(内堀通り)の向こうにある宮城の緑の木々を眺めながら嘆息した。

 竹本住大夫の謡いと野澤錦糸の三味線。
相変わらず素晴らしい。
他の演者たちとの差が著しい。
一息ついたところで、またウィスキーを一口飲みたくなった。
ただ座席についているのである。
隣の人に、匂いで迷惑をかけることがある。
叱られた経験も過去にはある。

 恐る恐る隣のご婦人に声をかけた。
(すみません、ウィスキー匂うかもしれませんが、よろしいでしょうか)
(私、スコッチ大好きなんです、ストレートで飲むのいいですよね)
(??!! そうですか安心しました。一口いかがです?)
(戴きましょう)
と、ポケット瓶を渡すとそのご婦人は一口ゴクリと飲んでくれた。

 どうも文楽を観賞しに行く人たちは仲間意識があるのだろうか。
見ず知らずの間柄なのに他人とは思えないところがある。
文楽を最初に見たのは10年以上前の大阪の文楽劇場だった。
義経千本桜の通し狂言で一日かかった。
その時も隣のおばちゃんと話になり、彼女が(やっぱり文楽は心中物よ、近松の)といわはった言葉がいまだにふうてんの耳に残っている。

 次は9月の文楽公演ですね、と別れた。
文楽公演は何故かご婦人方に人気があるようで、宝塚の95%ほどではないけれど、80%くらいはご婦人方のような気がする。
その理由が・・・ふうてんにはよく分からない。

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2012/05/21

2012・5・20 愉快な仲間たち篇

新芽は深い緑になった
大学通り      さくら通り

Daigaku

Sakura


 昨日の土曜日は珍しく穏やかな一日だった。
異常気象というのはこの頃珍しくないのだけれど、今年も異常な天候が続く。
特に老齢にこたえるのは気温の変化が激しいことである。
この間など都内では30分の間に気温が10度下がったことがあった。
毎日のように(温度試験)を受けているようでパソコンの温度試験のことを思い出さされる。
(北洋の船で使うのだけど、-20℃でも動作は大丈夫ですか?)
なんて聴かれたことがある。

 昨日の土曜日は珍しく晴れで風がなくまことに穏やかだった。
関東では晴れの日はたいてい風が強い。
風が強いと何となくザワザワと心が落ち着かないのはふうてんだけだろうか。
夕刻、チャリで谷保のモツ焼き屋(志ん宇 しんう)へ向かった。
大相撲5月場所篇で愉快な仲間たちに会うために。
風がなくて晴れた夕暮れチャリで流すのはまことに平和な気分にさせてくれる。

 向かいながら3、4日前にテレビで観た(テキサスの5人の仲間)という映画のことを思い出していた。
ヘンリー・フォンダとジョアン・ウッドワードが夫婦役を演じ、テキサスのとある田舎町で行われているポーカー・ゲーム大会(?)に巻き込まれる。
年に一回、ポーカー仲間5人が集まって大勝負をする。
あるホテルの酒場の隣の部屋で行われるので、酒場は大賑わい、大騒ぎとなる。

 そのホテルに泊まるために寄ったヘンリー・フォンダ夫婦は小さな坊やとの三人家族である。
全財産4000ドルを持って、やり直すために新しい土地へ行こうとしている。
旅の途中でたまたまそのホテルに泊まることになった、という設定。
ところが、問題が一つあった。
ヘンリー・フォンダ演じる実直そうなこの家族の亭主が大のポーカー気違い。
・・・・

 結局、騙し騙されの結果、ポーカー・ゲームの最後の大勝負が終わり、ヘンリー・フォンダの一家はポーカーに勝って、無事町を発つ。
ジョアン・ウッドワート扮する奥さんがけなげに亭主を助けたという美談を残して。
そしてカメラはその後の情景を写す。
ポーカーの五人の仲間のその後。
ヘンリー・フォンダ一家のその後。
実は一家とは名ばかりで医者と銀行の頭取とを合わせた、こちらも五人の仲間。
この五人の仲間がグルになってポーカーの五人組から巻き上げるという一巻のお粗末。

 果たして、やはり大相撲5月場所篇での愉快な仲間たちとの会話でもこの映画の話題が出た。
ブンシュンのトヨダさん、ラガーマン、ベースボールマガジンのムラちゃん。
みんな映画をよく観ている。
野球のこと、大相撲のこと、文学のこと、日本の古典芸能のこと。
話し始めるとキリがない。
年に何回かこの愉快な仲間たちが集まって酒を飲みながら話に耽る。
テキサスの五人の仲間たちが年に一回のポーカー・ゲームを楽しむように。

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2012/05/13

2012・5・13 今日も山口夫人はいなかった篇

ピンクのハナミズキも終わった

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 (今日は妙に寒いねぇ)とか言いながら夕刻チャリで繁すしへ向かった。
このところの温度の変化は凄いものがある。
先週だったか東京では30分の間に気温が10度下がったことがある。
日本ではこのところ竜巻が襲ってきたりしてこれまでとは違う現象がちょくちょく起こるようになった。

 いつものように繁すしへ到着してチラッと中を見る。
今日も山口夫人のお姿は見えなかった。
夫人が亡くなられて一年以上になる。
この日記で毎週のように登場してもらった夫人の姿は一年ほど前に見ることが出来なくなったのであった。

 去年の3月の東北大震災の日、3・11の二日後くらいに繁さんから電話があった。
出てみると、山口夫人がなくなられました、というショッキングな連絡だった。
翌日の通夜に参列した。
ふうてんは死に顔は見たくない方なので見なかった。
通夜には沢山の馴染みの面々が参列していた。

 それから一年ほどが過ぎた。
喪に服していた訳ではないけれど、やっとこの日記で山口夫人の話に触れる勇気が出た。
きっかけは、繁さんからこの前に貰った(山口瞳通信 すみれの花咲くころ)という山口夫人の追悼号だった。
この(山口瞳通信)というのは山口瞳のファンが自費出版している小冊子である。
山口瞳さんに会ったことのない人たちが中心になってファン・クラブみたいな形で集まって、いろいろ会をやるうちに、こういう小冊子を作ることになったという。


 この追悼号の巻頭に岩橋邦枝さんの(熱愛者・治子夫人)という一文があった。
これを読んでふうてんはまいってしまった。
30年ほどの我々の付き合いのことが走馬灯のように巡ってきた。
岩橋さんは本当に親しい友だった治子夫人の死を悲しくない訳がない。
一番悲しんでいる一人に違いない。
しかしこの文章は悲しみよりも嬉しさ、喜ばしさをこちらに伝えてくれる。
いかに山口夫妻とお付き合いできた時代が岩橋さんにとって楽しかったか幸せだったか。
それがこの追悼文の主調音になっている。
(治子夫人は、羨ましいくらい瞳さんが好きだった。天国でやっとお二人が会えたと思う)

さすが岩橋女史、並の作家ではないなとふうてんは感心した。

 国立へ引っ越してきて30年ほどになる。
引っ越したころ繁すしへ行くと、見たようなお人がいた。
サントリーのテレビ・コマーシャルや新聞の広告記事で見かけたような気がした。
それが山口瞳さんだった。
いつも夫人と一緒に来ていた。

 それから15年ほどたったころ瞳さんは亡くなった
お二人が繁すしへ来られる日にこちらは赤ん坊みたいなのを連れて行っていた。
こちらは会社勤めだったからして土曜日か日曜日に限られていた。
あちらはどうして土日だったかというと府中競馬の日だから、というのが後になって分かった。

 山口瞳さんは本当に小さな子供がお好きだった。
繁さんちで、何度かオモチャを貰ったことがある。
うちのガキをいつも連れて行っていた。
瞳さんが、ボク、これど~ぉ?とか言って、ネジ回しのオートバイを机の上で走らせたりしてくれた。
ガキは喜んでそれを貰うのだった。
ああいうサービス精神はふうてんなど金輪際経験がない。
こちらも何かお返しを、と思って故郷で作っている伊予柑を何度かお届けした。

 瞳さんが亡くなってから一年ほどたって、こちらが行く日曜日に夫人が一人で来られるようになった。
それからもう15年くらいになるだろうか。
瞳さんが亡くなった翌年、ふうてんのおふくろが死んだ。
おふくろっ子だったふうてんは一年間立ち直れなかった。
(熱愛していた旦那さんをなくした山口夫人)
(おふくろをなくしたふうてん)
この二人がその頃から毎週日曜日の夕刻繁すしで会っていろんな話をするようになった。

 今回は簡潔にまとめようと思っていたのだけれど、一回では書き切れなかった。

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2012/05/07

2012・5・6 ふきのとう味噌の効能篇

ハナミズキ(庭師撮影)
白いのは萼(がく) 黄色いのが花だとか

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Hanamizuki_2

 


 五月連休も終わった。 還暦老人にゴールデンウィークは関係ないのだけれど、長年の習性でなんとなく休み気分になるのがおかしい。

 この数日、折に触れ新緑の具合をみるために桜通り、大学通りなどをチャリで流した。
木々は新芽から新緑に変わり、葉を繁らせた。
この一週間は本当に劇的な変化だった。
植物の力はすごい。
毎年この季節、人間はとてもかなわないなあと思う。

 今日はチャリで流しながら、そういえば今年は蕗の薹味噌を一度しか作らなかった、もう5月になって蕗の薹は売ってないだろうなぁと思い出した。
このところの何年かで近くのスーパーでも売るようになっている。
一軒目に寄ると果たしてもう置いてなかった。

 諦めきれず、もう一軒試みた。
今年初めてこの店で(秋田産)のものを買ったことを覚えていたからだ。
しかしもう5月、一カ月以上前にあった秋田のものが今でもあるだろうか?
期待をせずに店へはいった。
いつも蕗の薹を置いてあるところに・・・あった。

 手にとって見ると(北海道)とあった。
考えてみると国立のスーパーで売られる蕗の薹は(長野)とか(千葉)とか比較的近場のものも多かった。
桜前線じゃないけど、やっぱり蕗の薹も段々と北へ旬が移っていくもののようらしい。

長野から秋田へ、秋田から北海道へ。
(産地表示)というのはこういう面白さもあるなぁと妙に嬉しくなって、北海道より北はないからこれが最後だろうと念のために2パック買った。

 今日、粘って買い求めたのには理由がある。
今年はじめて(蕗の薹味噌)は食欲を呼び覚ましてくれることに気づいた。
通勤生活が終わって、毎日そんなに動かなくなっている。
同時に年齢を重ねると(基礎代謝)というものが減ってくると聴く。
そのせいか、まずビール、と飲み始めるとなかなか箸の方に気が向かなくなっていた。
何も食べないうちに、焼酎とかウィスキーとかを飲み始める。
これでは体が持たない。

 今年作ったのをビールでやりながら、オヤッ?と思った。
珍しく食欲を感じたのであった。
筍の煮たのや菜の花のおひたしを食べる。
ときどき(蕗の薹味噌)を口に入れる。
どうも口火を切ってくれるだけではなく(箸休め)としての効能もあるらしい。

 この日記で何度か書いたけれど(蕗の薹味噌)は作り方が簡単で日持ちがする。
細かくミジンに刻み(フンドーキン味噌)と捏ねるだけで出来上がり。
冷蔵庫に入れておけば一年くらいは平気ではなかろうか。

 フンドーキン味噌の創業は野上弥生子の生家であり、大分にある。
別府温泉で生まれ育った女房はこれを愛用していて嬉しいことに近くのスーパーで手に入る。
大分の味噌と秋田や北海道の蕗の薹の出会い。
食欲をキックしてくれて、味に一区切りつけてくれる。

 悪くない、全く悪くない。

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2012/05/04

2012・5・4 天神太鼓再放映につき(番外篇)

天神太鼓
Tenjindaiko_2
 (2012226 梅まつりの頃篇)に天神太鼓のゆりさんという方からコメントをいただいた。
その中に、うちの、テーマ曲ってどの曲だろう?再放送楽しみにしています。(^^♪
とあった。

 (ふうてんアーカイブス)のビデオはデータ容量が大きいので放映期間限定となっている。
但しご希望があれば再上映します、とご案内していた。
その(再上映)を希望される方が現れたので再上映するという次第。

 しかもそのお方は(天神太鼓のゆりさんです)と名乗られた。
2009年の梅まつりのとき、勝手に(天神太鼓)の演奏をビデオで写してこの(ふうてん老人日記)の記事に使わせてもらった。
200938 谷保天神の梅まつり篇)
 その時の(ふうてんアーカイブス)の天神太鼓の部分を再上映させていただく。
(ト~ン ト~ン トントン ト~ン ト~ン トトントトントン トトントトントン)
という風なリズムの繰り返しで段々と盛り上がる。
単純でいてかつ深い。
まさにシンプル&ディープの世界。

 太鼓はシンプルなふうてんなどは好きである

(谷保天神 2009年梅まつり 天神太鼓)

  久しぶりなのでビデオの見方について。
・黄色い(その1)~(その6)をクリックするとメディア・プレーヤが立ち上がります。
・ダウンロードに10秒~30秒くらいかかり、その間画面は真っ暗です。
・ダウンロードが終わるとプレイが始まり、終わってから何度も再生できます。
・プレイ画面は記事とは別ウィンドウなので、閉じてもいいですし、記事を読む邪魔にならないところへ移動させて、放っておいてもいいです。
・写真はクリックすると拡大し、記事に戻るときはウィンドウの←(戻る)をクリック。

その1
Taiko_1_2
 
 
 
 
 
 

その2
Taiko_21_2 Taiko_22_2
 
 
 
 

 
 

その3
Taiko_33 
 
 
 
 
 
 
その4

Taiko_4_2 
 
 
 

 
 
 
その5

Taiko_5_2 
 
 
 

 
 
 
その6

Taiko_63 
 
 

 
 
 
 天神太鼓のゆりさん、当方の好きな曲は(その3~その6)で演奏されています。

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