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2012/04/16

2012・4・15 花に嵐のたとえもあるさ篇

桜は咲いて 散る

Saite_3

Chiru_3

 井伏鱒二の(花に嵐の譬えもあるさ サヨナラだけが人生だ)というのはまことに良くできたセリフだと思う。
花というのは桜花であり嵐というのは春の変わりやすい天候のことであろう。
国立でも桜は終わった。
その桜狂想曲の最後のような今日の日曜日に市役所近くの公園で花見をやった。

 文楽仲間の村ちゃんから先週、14日(土)に花見をやるけどいかが?と教えてもらった。
楽しみにしていたその昨日は朝から雨だった。
嫌でも井伏鱒二のセリフを思い出させられた。
(花に嵐のたとえもあるさ・・・)
その通り。
桜は雨に打たれ、風になぶられて、もう散りゆくしかない。
村ちゃんからの案内は(土曜日のお昼頃から)とあった。
こんな雨で花見はないよな、とその昨日の土曜日、念のために村ちゃんに電話した。
(明日やります)
との明快な答えが返ってきた。

 今日の昼過ぎ、その市役所傍の公園に(文酔連)の連中が集まったのだった。
(文酔連)とは山口瞳さんの(居酒屋兆治)のモデルとなった文蔵さんの草野球仲間である。
ふうてんは野球はやらないのだけど、繁すしコネクションで(文酔連)に馴染みが多い。

 確かにもう桜の季節は過ぎたようだった。
賑わい、という雰囲気はなかった。
それでも公園には2~3歳の子供たちを連れた家族が多く、ブランコなどで楽しむ姿は懐かしかった。
ふうてんなどは自分の子供が2~3歳のころのこういう姿はかすかな記憶しかない。
(家で過ごす時間は短かったなあ)
という後悔にも似た思いがよぎる。
(子供にかまわず、何に入れ揚げていたのだろう?)
(朝子供が寝ているときに家を出て、帰るのは夜中、勿論ガキはとっくに寝ていたなあ)
(ある朝、というか珍しくガキが起きている時間に家を出たときにはビックリしたなあ)
(玄関まで送りにきて、(また来てね)と言いおった)
・・・・
(また来てね)と子供に言われる。
どうも、(たまに来る妙なオジさん)と思われていたフシがある。
それくらい一緒に過ごす時間は短かった。
子育ては女房に任せっきりだった。

 公園の花見でそんなことを思い出していると、去年市長になったガマちゃんが登場した。
彼は文酔連の一員であり繁すしコネクションの一員なのだけれど、市長になって以来、普段会えなくなっていた。
隣に座ったガマちゃんに聴いた。
(ちょっと太ったねぇ)
(そうなんですよ、動く時間がなくて)
(動く時間がない?文酔連の野球にも参加できないの?)
(毎朝8時半に役所へ行くと、たいてい5~6人待ってます)
(今日みたいな日曜日くらいは休めるの?)
(今日も4つ会合があります。ここは2番目かなあ)
・・・・
 それにしてもガマちゃんが市長になってくれてよかった。
住基ネットに入っていない全国2カ所の一つだった。
今年から年金支給に関する(現況確認)のハガキを出さなくてよくなった。
(ガマちゃん、あれには助かったよ、だいたい国立は住民税が異常に高いよね)
(そうなんですよ、全国で上位何位なんてね、それで給与とかカットし始めたのだけど、抵抗もありましてねぇ)
(ガマちゃん、退職金全額カットいうたよね)
(あれは言いすぎたかなあ・・・)
(市長の仕事って大変でしょう)
(ゴミ問題から始まってあれやらこれやらキリがありません、この一年休みナシですわ)
(退職金5000万円くらいもろうてもええなぁ、やっぱりこの土地で生まれ育ったガマちゃんに市長になってもろてよかった)
(それはありますね、よそから来た人よりはバランスがとれると思います)
(バランスねぇ、例えば?)
(谷保村ですから、村がハイカラな国立になって元百姓で被害者意識持っているのもいるんですよ)
(被害者意識?)
(田畑は宅地に変わるし、この時代でしょう、百姓やっててどうすんだ?と悩むわけです)
(なるほど、地元のお百姓さんの人たちがねぇ)
(僕は連中に言うんです。田畑や林は残された大切な自然なんだ。それを守っている仕事に誇りを持ちなさい、国立にずいぶん貢献しているんだよ、とね)
・・・
 代々谷保村でやってきた百姓の末裔でないと吐けないセリフだと思った。

 念のために国立市のホームページの今年の年頭のガマちゃんの挨拶を紹介しておく。
平成241月 市長年頭挨拶|国立市公式ホームページ

http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/shisei/shichonoheya/5380/005381.html

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