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2009年5月に作成された記事

2009/05/31

2009・5・31 雨に閉じ込められて篇

アジサイが咲き始めたAjisai

 土曜日も日曜日も雨に閉じ込められた。

もう梅雨にはいったのだろうか?
 

毎日のように湿度100%のような日々がつづく。

これではインフルエンザくんもさすがに大人しくならざるを得ない。

 大相撲5月場所が終わり、阪神タイガーズは負けてばかり。

外は雨だし、こういう季節一体何を楽しみにみなさんお過ごしなのだろう。

 今日で5月も終わり、明日から6月となる。

今年も半分近く終わったのだなあ、と63歳は思う。

(明日何を食べようか)と想像する、一杯の味噌汁に幸せを感じる。

人間は所詮そういう存在ではないかと思う、と池波正太郎さんは言っていた。

そんなことをつくづく実感させられる。

 梅雨の晴れ間に、というと大袈裟だけれど、雨の合間をぬって、国立の家のまわりをチャリで流したり、ちょっと足を伸ばして銀座をぶらついたりしてみた。

書を捨てて町へ出よ、という風なことを言ったのは寺山修司だったっけ。

源氏物語や井伏鱒二を捨てて、チャリやら電車に乗って出かけてみますか。

国立の緑

 国立に住んでいると、4月から10月は天国、11月から3月は地獄と言った山口瞳さんの言葉がよく分かる。

つまりは植物の緑やら花やら紅葉やらのあるときは(天国)なのですね。

落葉樹が多いので、木々が葉を落とし、花たちが枯れると、あとは関東の空っ風が吹くばかり。

 4月から夏くらいまでの植物の変化はめまぐるしい。

芽を出し、枝を伸ばし、葉を繁らせ、花を咲かす。

木々たちだって、目立たないところで花を咲かせ実を作り、地面に落ちた実が新しい次の芽を吹いたりしている。

つまり生命活動が盛んであることが見た目にも分かる。

 梅雨が明けて、8月ころになると、木々の緑はうっとうしいような黒ずんだ緑となる。

この季節の木々の役割は見た目よりも、太陽の光をさえぎって(日陰)を作ってくれることである。

真夏のかんかん照りの日でも、桜通り、大学通りを通ればチャリで国立駅まで涼しく辿りつける。

毎年(落葉樹は本当によく出来ているなあ)と思う。

冬になると葉を落とし、弱った太陽の光をそのまんま通してくれる。

銀座有楽町界隈

 所用で銀座へ行く機会があった。

時間が余ったので久しぶりに懐かしいところを冷やかしたくなった。

有楽町駅で降りて、プランタンをかすめておぼろな記憶を頼りに喫茶店を探した。

ゴチャゴチャとした、裏通りといった雰囲気だったのが、大きなビルの並ぶ、広い歩道の通りになっているようだった。

・・・

 やはりもう幻なのかもしれない、と歩を進めた。

しかし、やがてそのカフェらしきものが見えてきた。

店にはいって螺旋階段のような階段で二階へ上がる。

昔、銀ブラに疲れて、ときどきコーヒーを飲んだ席はまだあった。

10年以上行ってなかったのでこの店のコーヒーの味は忘れていた。

 こうなりゃあ、銀座でセンチメンタル・ジャーニーでもやってこまそうと思った。

喫茶店を出て、数寄屋橋方面を目指した。

イエナ書房を探した。

銀座四丁目と有楽町駅の間を何度か往復した。

見当たらなかった。

ほんの数年前に、グレアム・グリーンやらヘミングウェーの本を買ったのに・・・。

どうやら東京に来て以来、たまの楽しみにしていたイエナ書房は店を閉じたらしい。

 四丁目の山野楽器店は健在だった。

地下一階から4階くらいまでのCD、DVDの充実ぶりに圧倒された。

ユパンキやらビリー・ホリデイやら欲しいものがあったのだけれど、CDのタイトルを見ただけではそれなのかどうか分からない。

グーグルでちゃんと調べてからにしようと買わずに店を出た。

 資生堂パーラー、ヤマハホール。

ヤマハホール(ヤマハ楽器店)は新装改築中だった。

もう弾くこともないギターのカポタストのいいのがないか楽しみにしていたのだったけれど。

 何もかもが変転する。

常なるもの、変わらぬものなんてありゃあしない。

こちらだってもう18歳のなまいきな若造じゃない。

63歳のグラン・パになっちまった。

ふうてんアーカイブス)

2009 初夏 国立のブドウ園

国立は基地の町?Budo_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブドウ園Budo_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青いアジサイAo  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白いアジサイShiro_1  

Shiro_2  

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2009/05/25

2009・5・24 君は(グラン・トリノ)を観たか?篇

月は東に・・・Tsuki

 大相撲の優勝の行方を気にしながらチャリで繁寿司へ急いだ。

千秋楽で優勝の可能性がある四人組に、キセノサト、白鵬、安馬の三人が残っていた。

三人のファンであるふうてんにとって5月場所はまことにいい場所となった。

 本割の二番を見ることが出来た。

優勝決定戦は安馬あらため日馬富士(はるまふじ)と白鵬の対戦となった。

(安馬に勝たせたいわねえ)

と山口夫人はおっしゃる。

(美男がお好きじゃなかったんですか?)

と繁さんがまぜっかえす。

 夫人が古い写真を取り出して見せてくれる。

子供のころに写した一家の記念写真だった。

6人兄弟の末っ子、少女のころの夫人が写っている。

(一番利発そうでしょう?)

と嬉しそうに、懐かしそうに説明が始まった。

・・・

いつも関心するのだけれど、本当に夫人は子供のころのこと、若いときのことをよく覚えておられる。

それが若さの秘訣かもしれないな、とふうてんは思う。

おばあちゃんのこと、おふくろさんのこと、お父さんのこと、兄姉たちのこと。

殆どが昭和の戦争の時代だった。

東京大空襲のとき家族で炎の中逃げまどった話しも伺ったことがある。

国立にも(憲法9条を守る会)のようなものがあり、それに参加しているのよ、とおっしゃった。

戦争で死ぬるほど悲しい話はない。

 今週はインフルエンザのおかげで(明石の人丸どのを囲む会)が流れた。

(僕がウィルスを運ぶキャリアーとなっちゃいけませんから)

と人丸どのから申し入れがあって会は延期となった。

人丸どのが現役を退かれるので記念の会を催そうと計画していたのだった。

 その代わり、というか神楽坂の山田塾、国立での大相撲5月場所篇の飲み会には参加した。

どちらでもクリント・イーストウッドの(グラン・トリノ)が話題になった。

話題になったというよりも話題にした、と言った方が正しいかもしれない。

 大明神の(またいらないモノ買っちゃったよ)の最近の記事にこの映画のことが書かれていた。

鎌倉大明神が絶賛している。

(イーストウッドの最高傑作ではなかろうか)

とおっしゃるのである。

(嫁さん、鎌倉さんがエライ褒めてるよ、見に行ってみようか)

(シルバー・チケットだから何曜日でもいいしね)

・・・・

それで(立川シネマ・シティ2)へ月曜日に出向いた。

立川シネマ・シティは1と2があり、女房たちご婦人方はこれまで水曜日がレディーズ・デイとかいって1000円ではいれるのだった。

それでちょくちょく誘い合って映画を見に行っているのは知っていた。

 苦虫を噛みつぶしたようなイーストウッドの顔が画面一杯に広がる。

このお方、おん歳78歳のはずである。

多少眉毛が白くなったり、頬がたるんだり、猫背が進んだりはしている。

しかし、シャツの下にある頑健な肉体はまだ形を保っていた。

 グラン・トリノ・・・何だか車の名前だったような記憶はあった。

映画が始まって、FORDという文字がイーストウッドの乗るトラックの後に刻まれていた。

ああ、フォードの車だったんだと思い出した。

グラン・トリノ1972年型。

それが映画の題名になっていたのだった。

 2008年に公開されたこの映画の主役がフォードの1972型グラン・トリノ。

二つも三つも象徴的な題名だと思った。

2008年には金融危機に端を発してアメリカのビッグスリーが倒産の危機に晒された。

アメリカ帝国の崩壊が始まった年となった。

1970年、そのアメリカで自身の首を絞めるような排ガス規制の(マスキー法)が成立した。

1972年型の(グラン・トリノ)はその排ガス規制を守ったフォードの第一世代の車種だった。

思えば自分もグラン・パと言われる歳になった。

アメリカも俺と同じように年老いてグラン・パになっちまった。

 フォードの組立工として、グラン・トリノの部品の一つを取り付ける仕事をしていた。

朝鮮戦争で13人のアジア人を殺した経験が一種のトラウマともなっている。

今は引退して田舎町に一人で住み、毎日のように芝生刈りをやり、ビールを飲みながらグラン・トリノを眺め、通りの有様を眺める日々。

 長年連れ添った女房を亡くし、その葬儀の場面から映画は始まる。

教会での葬儀に参加した孫娘の一人がヘソ出しルックにしている。

孫の一人のボクチンが汚い言葉を吐く。

ダーティ・ハリーの苦虫がますます苦くなる。

隣に引っ越してきたのは大嫌いなイエロー、アジアの人である。

ホワイトたちは二人の息子家族を始め、情けないようなのばかり。

グラン・トリノと軽トラックのフォードに乗っているのだけれど、息子たちはトヨタに乗り、ホンダに乗り、あまつさえトヨタのセールスの仕事をやっているのもいるという始末。

 その彼が、ひょんなことから大嫌いなイエロー家族の騒動に捲き込まれる。

それからドラマが始まる・・・。

 全編を通じて、余計な説明がなく、映像と短いセリフのやり取りで物語は進んでいく。

一人の老年の男の生きざまを通じて、ある意味アメリカの昨日、今日、明日が象徴的に描かれている。

 マディソン郡の橋が終わったとき、場内には鼻をかむ音が静かに広がっていた。

グラン・トリノが終わったとき、やはり観客はうつむき加減に席を立ったようだった。

家に帰ってからも何となく幸せな気分が残った。

一本のいい映画を見た、という幸せを噛みしめることができた。

(ふうてんアーカイブス)

2009 初夏 隠宅の花鳥風月?

ビワはヒヨドリにあげようBiwa  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月は東に日は西にTsuki_1  

Tsuki_2

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2009/05/17

2009・5・17 井伏鱒二の不思議な面白さ篇

藤の新芽Fuji

 この一週間、新型インフルエンザの流行の兆しがあり、民主党の党首が代わった。

豚インフルエンザがメキシコで登場してから何か月になるだろうか。

ウィルスとかワクチンとかいう言葉を聴くたびに、ふうてんは生き物、生命ということを考えさせられる。

日本では死滅したはずの結核菌もこのごろ復活しているという話を聴く。

ウィルスという、細菌よりは小さいらしい生命体の(生命力)に驚く。

植物も動物も細菌もウィルスも生き延びるためにあらゆることを行う。

 不謹慎かもしれないけれど、今回の新型ウィルス騒動で、ふうてんは生き物の宿命、何とか生き延びようとする(業)のようなものを考えさせられた。

 民主党は新しい党首のもと、来るべき総選挙を戦うことになった。

ふうてんは30年ほど前から、真面目に選挙で投票に行くようになってからずっと野党に投票してきた。

民主主義社会では、政権交代が必要だと思っているからである。

権力は絶対に腐敗する。

それを防ぐには交代させざるを得ないと思うからである。

一度だけ、短命の(細川政権)で自民党の長期独裁政権が崩れたことがあった。

しかし、それはあまりにもあっけなく終わった。

 どうして日本では戦後60年以上も自民党の独裁政権が続いたのだろう?

その話をすると長くなるので、今回はやめておきたい。

一つだけ言っておくと、日本では民主主義なんて根付いていない。

国民の全員が一人一人政治のことを考えるようにならないと民主主義なんて無理だと思う。

井伏鱒二のこと

 源氏物語という大作を読み終わって、何となく気が抜けたようで、寂しい。

読みたい本がないときほど寂しいものはない。

若年期、池波正太郎や植草甚一や山崎正和や開高健や吉田健一や、ひょっとしたら小林秀雄や、などなどのお方の(新刊本)が本屋で見つかったものだった。

そういう楽しみで、本屋に通った。

いろんな本屋さんの、どこに、どういう本が置いてあるか、熟知していた。

それぞれのコーナーに行って、新刊本はすぐに分かった。

 今はもうそういう楽しみはなくなった。

テレビで宣伝される話題の本が、本屋の入り口近くに大量に積まれている。

めまぐるしくそれらが変わる。

ふうてんなどは、その種の本にはほとんど興味を持てないので、本屋さんの奥深い、あまり人のいないコーナーへ向かうことになる。

ダビンチ・コード?

レオナルド・ダビンチの絵は好きだけれど、フリー・メンスンにいたかどうかなどの謎解きには余り興味が湧かない。

そんなものダビンチというブランドを戴いて商売しているだけじゃないか。

とも思うからである。

 もっとも映画の監督であるロン・ハワードという人は、ジョン・ウェインの遺作である(ラスト・シューティスト)でガンマンに憧れる少年役を上手にこなしていた。

その映画好きな彼が監督になって作った(ダビンチコード・シリーズ)がヒットすることはまことに喜ばしいことだとは思っている。

 神保町の三省堂書店で(晩春の宿・山の宿 井伏鱒二 講談社文芸文庫)が眼にはいった。

ほぉ~?と思って手にとった。

やはり面白い。

この人の釣りや旅のエッセイはいくつか読んでいる。

池波正太郎の映画や食べ物や旅のエッセイと同じで、いい気分で読ませられる。

お二人とも、まずエッセイで知り合って、しかる後に小説も読んでいる。

エッセイと小説の間に、ミシンの縫い目のような境目がない。

どこまでがエッセイでどこからが小説なのか・・・分からないまま、知らぬ間に、井伏鱒二世界、池波正太郎世界に引きずり込まれている。

 井伏鱒二の(珍品堂主人)(駅前旅館)などは、何度読んでもクスッと笑わされる。

世に出るきっかけとなった(山椒魚)も読み直すことになった。

この何気ない短編の中に、作家井伏鱒二のかなりの部分が表出されていることに、何年ぶりかで再読して驚いた。

(荻窪風土記)の荻窪と国立とは中央線で20分ほどである。

ああこの電車に乗っていたのだなあ、とミーハーのふうてんは喜んだりするのである。

(ふうてんアーカイブス)

2009 初夏 ベランダの藤

藤の新芽Fuji_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

その2Fuji_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その3Fuji_3  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その4Fuji_4  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラBara_1  

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桜通りSakura  

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2009/05/10

2009・5・10 木々は緑に覆われた篇

大学の森Daigakunomori  

 この一か月ほどで国立は緑に覆われた。

梅と桜が先陣隊として、植物もいつまでも眠ってはいないよと教えてくれる。

落葉樹の方がそのことを先鋭的に教えてくれる。

 チャリで繁寿司へ向かいながら木々の緑の有様を見る。

(嫁さん、今が一番木の緑がきれいやなあ)

(色合いがいろいろあるのよねえ)

(アレッ?常緑樹に新芽が出とるで)

(常緑樹は新芽が出ると、古い葉っぱが落ちるのよ)

・・・・

 見ると、常緑樹の深い緑の木に淡い若草色の新芽がでている。

(常緑樹いうても世代交代しとんやなあ、葉っぱは青いまま落ちるんやろか?)

(そういうのもあるし、少し茶色になって落ちるのもあるみたい)

・・・・

杉はどうだったっけ、松はどうだったっけと考えているうちに繁寿司に着いた。

 このところ世の中は(5月連休、ゴールデンウィーク)のようだった。

そういう話にはすぐに乗るふうてんもすっかり休んでしまった。

電車に乗って遠くへ行ったり、いろんな人と会ったり。

そういうことを一切せずに、自宅と半径2キロメートル以内で過ごす日々。

正月とお盆とこのゴールデンウィークと。

年に3回しかないけれど、何もしなくていい一週間ほどはまことに素晴らしい。

 テレビは結構見た。

その中で印象に残った番組のことを少し書いてみたい。

ジャック・アタリ 21世紀の歴史

 フランスのこの知識人のことは知らなかった。

歴代のフランス政府の顧問的存在だそうで、経済と歴史の著作も多いらしい。

眉毛だけは黒いけれど白髪で色白でちょっとファットで指などは子供のような。

典型的なラテン民族の骨相をしている。

フランスなまりの英語でNHKのインタピュアーに応える番組だった。

 この先生が、いきなり、今回の世界的金融危機はベルリンの壁崩壊に端を発します、とのたもうた。

アレッ?そうだったの?と思わず膝を乗り出して真面目に番組を見る気になった。

聴けば聴くほど、なるほどなるほど、そうやったんや、の連続になった。

21世紀の歴史という本は、本屋さんで売り切れなのでまだ読んでいない。

しかし21世紀まで来た、これまでの人類の歴史の本なのではなかろうかと想像している。

番組の中でも、資本主義というものが14世紀始めにオランダで起こった、という解説もあった。

 去年の9月ころから日本でも金融危機が報道され、日本は大丈夫とか言われて、やがてそんなものではなく、実経済で大不況に襲われている。

稼ぎ頭だったはずのあのトヨタが創業以来の大赤字を出したりしている。

どうしてなんだろう?

サブプライム・ローンだけで、どうしてアメリカの巨大な金融の企業が破綻したのだろう?

 不思議なことばかりだった。

それが、このフランスのおっちゃんの話を聴くと、クッキリと分かってくる。

なが~い歴史の流れの中で、どういうことなのか、彼は語る。

ベルリンの壁は、人が移動してはいけない、自由な経済活動をしてはいけない、ということの象徴だった。

それが崩れたとき、東から西への大洪水が起こった。

 人は自由を求めるのですね。

誰からも束縛されずに自由に生活したい。

行きたいところへ自由に行きたい。

法律に縛られずに金儲けをしたい。

それこそ人間だ、と。

 それで先生がおっしゃるには、(グローバルな経済)というものが進んできた。

コンピュータと通信の発達で、一瞬のうちに株だ為替だで金が動くようになった。

それも巨額の金が取引されるようになった。

しかし、それを取り仕切る(グローバルなルール)というものはまだない。

 サブプライム問題とは何なのか?先生は次のような譬えで言った。

(夜道で、石やら裂け目やらがいろいろあっで、危ないなあと分かっていて車を走らせないといけない、としましょう)

(そういう時、二つのやり方があるのですね)

(一つは、前照灯を強く照らして、目の前のものを確かめながら走るやり方です)

(もう一つは、目的地はずいぶん先の方にあるのだから、突っ走っちゃえ、と前照灯をつけずに走るやり方です)

 サブプライム問題の時、みんな危険性を知っていたのに、前照灯をつけずに走っちゃった。

ライバルに負けないように、走るしかないという口実で走っちゃった。

サブプライムの債権は、中身が何なのか分からないような状態だったので、いわば夜道みたいなものだった。

その危険な夜道を、前照灯で確かめようともせず、突っ走っちゃった。

 それで、先生、これからどうなります?とNHKの記者は質問した。

(ここ数十年のうちに5つほどの波が来ます)

(第1の波は、アメリカが世界支配の唯一の国ではなくなることです)

(第2の波は、多極支配の波です、あれこれいろんな国が名乗りを上げますがうまくはいかないでしょう)

(第3の波は、再び経済の主役が世界の覇権を取ることになります)

(第4の波は、今、後進国と言われている国々でも武力を備えるようになり、世界的な戦争になるでしょう)

・・・

(せんせ~、先生!!それじゃあ世界の見通しは闇じゃございませんか?その先どうなるんです?)

(第5の波は(博愛)ということにみんなが気づくようになるでしょう)

(結局、利他、他人も幸せじゃないと自分たちも幸せにはなれないと気づくのです)

(地球政府、のようなものが必要です、通貨なんて世界で一つでいいのです)

(人は自由に生きたい、その通り、ただルールに従ってね)

・・・・

(先生、今日せんせ~のお話を伺っていると、余りにも悲観的です、せんせ~は悲観主義者なのですか?)

(悲観的とか楽観的とかは(観客)の側のお話です。サッカーの例でお話ししましょう。プレーヤはどうやって一点とってやろうかと考えます。状況が客観的にみて悲観的なのか楽観していいのかなんて考えません。私はプレーヤの積りです)

 プレーヤです、と彼が言い切るには理由があるようだった。

一つは今でも政治、経済の要人としてフランスで活躍していること。

一つは、マイクロ・ファイナンスという名前の融資会社をNPOの形でアフリカで始めていること。

これは事業を始めたい個人に少額の融資をしてそれを助ける、そのことで融資をする側は利益を追求しない、という活動のようであった。

これをアフリカで始め、全世界に広めたい、とせんせ~はおっしゃる。

(株主)なんて死語になりますよ、働きもしないで儲けるなんてね。

 このジャック・アタリという人物をテレビで見て、ふうてんは久しぶりに爽やかな人物に会った思いがした。

(自由、平等、博愛)の三色旗。

民主主義の発祥の地。

個人主義が行き着いた国(行き過ぎた国?)

イギリスは戦略、ドイツは音楽、イタリアは美術、フランスは?

フランスは哲学でしたなあ。

確かに、ジャック・アタリ先生、ほんまのフランス人や。

世界政府が必要になるでしょう、通貨は世界に一つでよろしい、博愛でないと人は幸せになれない。

私が言う博愛は(合理的な博愛)なんです。

 ふうてんは番組を見終わって、日本の宮沢賢治のことを思い出していた。

彼は(世界中の人が幸せにならないと自分一人の幸せはない)というてはりました。

その精神を(アメニモマケズ・・・)の歌で表現してました。

(ふうてんアーカイブス)

2009 5月連休のころ 国立の新緑

大学通りDagaku_2  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学の森Mori_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その2Mori_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木もれ日Komore  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒヨドリがカエデの木にTori  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

定番のアングル

Teiban_1

Teiban_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャリChari  

 

 

 

 

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2009/05/03

2009・5・3 真夜中の散歩篇

シロとクロShiro

 桜が終わって、この2週間ほどで新芽が新緑になり、ハナミズキは咲いて散った。
 

 今年は国立ではウグイスの声がほとんど聴こえない。

3月終わりころ、朝に2、3度ウグイスの鳴き声がしたので今年もと安心していた。

それが4月になって、パッタリと聴こえなくなった。

大学の森でも、例年だとうるさいくらい鳴くのに今年は聴こえない。

 世の中連休モードになって、何となくこちらも休み気分になって悪くない。

いつもなら翌日のことを考え、この頃は朝まで飲むということは控えている。

しかし、連休モードに乗せられたのか久しぶりに土、日と眠りに就いたのは朝の7時ころだった。

深夜の電話

 夕べだったか、夜の12時半ころ電話があった。

沖縄の首里に住む友だちからだった。

トランペッターK.T.を通じて知り合った友人の(ちねんさん)だった。

(去年の秋にやる予定だったコンサートがやっと決まりましてね)

(おお、それはよかったですねえ)

(こんどうとしのり、あまのいわとをふく、いうんです)

(あめのいわと?)

(いえ、あまのいわとです)

(ひょっとして、あの、アマノイワト、天の岩戸のこと?)

(そうなんです、7月22日に沖縄の伊平島でやるんです)

(何で天の岩戸なの?)

(7月22日は沖縄方面では皆既日食なんです)

(沖縄で、今年の7月に、皆既日食?それで天の岩戸?ひぇ~っ!!??)

 いかにもトランペッターK.T.だと思った。

彼は数年前まで世界の聖地(例えばマチュピチュ遺蹟)でトランペットを吹き、その様子は(Blow the Earth 地球を吹く)という名前で何度かテレビで流れた。

そしてこの数年、in Japanということで日本の各地で演奏活動を続けている。

それの沖縄版をちねんさんはお手伝いしているらしい。

(お仕事の方はどうですか?)

(サッパリですわ。今は農業のお手伝いもしています)

(農業?何です、それは?)

(せいしんしょうがいしゃの方が無農薬で野菜作るのお手伝いしているんです)

(ほう~、いいですねえ)

(無農薬で作ると本当においしいんですねえ、朝とれたのを11時から市場で売るのだけど30分で売り切れなんです)

(いいじゃないですか、ちねんさん、百姓やったら?)

(お金になりません)

(それは分かるなあ、ぼくんちも百姓やったから・・・知ってます)

・・・・

(ところでちねんさん、あの、屋根に芝生植えた車どうなりましたあ?)

(あれ、半分枯れましてね)

(枯れた?やっぱ水が足りんかったんやろか)

(今でもNHKからよく電話があるんです、どうなりました?と)

(なら番組作って貰えばいいじゃないですか)

(そうなんですよ、電話は何度も何度も来るんだけど、予算がない言うんですねえ)

(番組にならんとおもろうないですなあ)

(半分枯れたんで、種を播かなアカン言いましたら、それ取材させてくれ、いいます)

・・・・

 沖縄の人はのどかで素晴らしいと思う。

今回はじめて沖縄へ行ってみたいと思った。
沖縄までの旅費を聴くと、往復で3万円ほどであるという。

真夜中の散歩

 ちねんさんと小一時間話して、また飲み続けるうち、外の空気を吸いたくなった。

一階へ降りて、入り口のドアをカチャと開ける。

すぐにシロがロシナンテから降りて来た。

夜中の3時ころである。

 人が寝静まって、車が通ることもなくなる頃、こういうことがよくある。

立ったままだと威圧感を感じて嫌らしいのでコチラはしゃがむ。

すると安心したように、まず前足を伸ばして伸びをする。

次に後ろ足をひきずるようにして伸びをする。

毎回、必ずそれをやる。

 コチラから手を出さずにジッとしていると後へ回ってくる。

手を伸ばしてお腹やら背中やらノドやらをなでてやる。

ゴロゴロとのどを鳴らしている。

やがて、ふうてんはスッと立って歩き始める。

ユカタ姿でツッカケである。

とても人様にお見せする姿ではない。

なに、かまやしない、みなさま白川夜船なのだから。

 3、4軒先の駐車場まで歩く。

シロはついてくるというか同道するというか一緒に歩くのですね。

駐車場でしゃがんでいると、また寄ってくるときもある。

車たちの下に隠れたままのこともある。

やがて、元来た道を帰る。

数十メートルの散歩道。

明るすぎない街灯がついていて、春から秋にかけてちょくちょくこれをやる。

昼間は、手を伸ばしても近づいてくることは、まず、ない。

この深夜の散歩が唯一のノラちゃんとのつきあいのようではある。

(ふうてんアーカイブス)

2009 5月連休のころ 隠宅の花やネコたち

白いハナミズキとコナラShirohana_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その2Shirohana_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その3Shirohana_3  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤いハナミズキAkahana_1_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その2Akahana_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白いネコShiro_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その2Shiro_2_2

 

 

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