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2008年2月に作成された記事

2008/02/25

2008・2・24 春一番が吹いた篇

谷保天神の梅Ume  

 土曜日、日曜日と猛烈な風が吹いた。

春一番と気象の番組は伝えていた。

しかし春一番は南風ではなかったかしらん?

今年の(春一番)はどちらかというと冷たい風だった。

一時は風速30メートルかと思われるくらいな(突風)になった。

 本屋さんで、ダミアン・フラナガンという聴き慣れないイギリス人の本が目にはいった。

書名に(世界文学のスーパースター 夏目漱石)とある。

大野晶子訳、講談社の本である。

 本の帯に(ジョイスでもプルーストでもトルストイでもない。世界の文豪は夏目漱石とシェイクスピアだ!)(ドナルド・キーン氏推薦)などと書いてある。

ふ~ん、なかなか面白そうだなあとチラチラ立ち読みしたり、別の本を冷やかしたりした。

コレにしようかアレにしようかと迷うのは本好きの楽しみなのかもしれない。

結局、他の2、3の候補を押し退けてこの本が今手元にある。

 このところ個人的には腰を痛めたり、風邪をひいたり、ロクなことがない。

日本国家としても、冷凍ギョーザ、沖縄の米兵事件、日本のイージス艦の漁船事件、道路特別財源のとんでもはっぷんの数々、などなど、これが近代的な独立国家かいなというニュースばかりが続く。

 戦後60年有余、コチラは戦争も知らずに脳天気に生きてきた。

同様に日本国家もかなり脳天気にやってきたのではなかろうか。

コチラも日本もそのツケが今一気に噴出しているような・・・。

さぞや夏目漱石などの先輩達は嘆いているだろうなあ、と思っていた矢先、この本に出会ったのだった。

半分ほど読んだけど、なかなか面白い。

 漱石の評論は本屋に一つのコーナーができるくらい数あまたある。

評論を読むくらいなら原作を読んだ方がいいのであまり読んでいない。

ただ江藤淳の(漱石の時代)と吉本隆明のいくつかと出久根達郎の(漱石を売る)は、楽しませてもらっている。

このまだ若いアイルランド出身のミスター・フラナガンも江藤淳と吉本隆明のことは気にしている風なのでおかしかった。

 日本ではあまりにも有名な大作家がヨーロッパはもとより世界で殆ど知られていないことに筆者は歯ぎしりをしている。

シェイクスピアが世界中でよく知られているのとあまりに対照的であると不公平さを嘆く。

ならば、漱石に関して大いに発言して、世界中に漱石を知らしめてやりたいと息巻く。

同じように中国の魯迅も知られていない。

この作家も俺が知らせてやるんだ、と意気込んでいる。

 ロンドン時代の漱石のこともアイルランド人から見るとまた我々とは違う印象があるようだ。

彼の祖母が実際にロンドンで下宿屋をやっていた、というようなことがあり、漱石とロンドンとの付き合いに関してもひどく生々しい実感をもって語っている。

 そして勿論作品論である。

(普遍性)という言葉が何度も出てくる。

海外では(草枕)が一番読まれているとも書いている。

グレン・グールドが(草枕)の愛読者だったなんて話は初めて知った。

・・・・

 (明暗)に関する話がなかなか出て来ない。

それはまた別の本で語りたい、とのたもうている。

むべなるかなと、ふうてんは納得するのである。

漱石という人は知らぬ間に日本をしょってたって世界の文学に立ち向かうことになった。

本人が望んだのかどうか分からないけど、シェイクスピア何するものぞ、の心意気があったことは間違いがない。

 まだ半分読んだだけだけれど、このダミアン・フラナガンという人物、気に入った。

漱石ファンとしてはまことに愉快な頼りになるイギリス人、失礼アイルランド人の知己を得たような気持ちになった。

(ふうてんアーカイブス)

2008 谷保天神 春一番

梅は5部咲き

その1Ume_1  

 

 

 

 

 

 

 

その2Ume_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

その3Ume_3  

 

 

 

 

 

 

 

 

その4Ume_4  

 

 

 

 

 

 

 

隠宅の春一番

コナラHaru_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

その足元Haru_2  

 

 

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2008/02/18

2008・2・17 やっとブルー・レイに決まった篇

富士山も見納めFuji_4  

 昨日だか、NHKテレビで東芝が次期DVDのバトルから撤退する、というニュースを聴いた。

メディアの変遷・・・もういい加減にして欲しいと思っていたふうてんにとっては、やっときたか、という朗報であった。

 東芝とマイクロ・ソフトがHDDVDという今のDVDのアップワード・コンパチブルのような規格を提案し、東芝がその規格の商品を作って売っている。

東芝は何を考えているのかいなと、ふうてんは5年ほど前から思っていた。

 我々コンシューマは電気製品、特に音楽や映像の機械について、ずいぶんいろんな技術の進歩に付き合わされてきた。

技術が進歩するにつれ、プレーヤ(再生機)の規格が変わり、メディア(中身のはいったもの)が変わってきた。

 たとえば音楽に関してはレコードがあった。

45回転のレコード・プレーヤから始まった。

それが33回転になり大きさが30センチになり時間が長くなった。

それもデジタル化されCDになった。

CDの大きさは3.5インチ?

30(センチメートル)のレコードが3.5(インチ)のCDになった。

ん?メートルとインチ??

 おかげでグーグルにメートルとインチの違いを聴くハメになった。

インチのポンド・ヤード法はイギリスが始めて、フランス革命のときにメートル法が始まった、なんて出てくる。

ブルー・レイ騒動のおかげで、センチとインチの違いまで振り返ることができた。

 ブルー・レイかどうかのバトルはβ、VHS戦争の再現だった。

β・VHS戦争を闘ったソニーと松下が組んでブルー・レイを提唱し、何故か東芝とマイクロ・ソフトがHDDVDを主張した。

勝負の決着はとっくに分かっていたような気がする。

ソニーと松下が組んで負けるわけにはいかない。

 ブルー・レイの技術的な特徴は以下のウィキペディアの解説に尽きる。

ブルー・レイDVD 波長405nmの青紫色のレーザー

今のDVD     波長650nmの赤色レーザー

CDレコード    波長780nmの赤外線レーザー

(より波長の短いレーザーを用いることで高密度の読み取りを可能にしている。)

 ブルー・レイ、英語で書くと(blue ray)となる。

青い光線。

ソニーたちの商標(?)では何故かblu-rayとし、eを省略した。

ブルーとかレッドというのは、レーザーの波長のことを言うのですね。

レーザーというのは光の一種で、普通の太陽の光や電灯の光と違って、ある特定の周波数にエネルギーが集中した光なのですな。

光は七色で虹のように紫(青)から赤までいろんな要素を含んでいます。

 何のことか分かりませんか?

マリナーズのイチローくんがライトで捕球してサードへ、ノー・バウンドで投げてアウトにするとき(レーザー・ビーム)というでしょう?

あれなんです。

ビーム、つまり光なのだけれど拡散していない、光の線、光線というやつ。

野球の球が真っ直ぐに飛ぶでしょう?

その野球の球の代わりに(光)が飛ぶと思って下さい。

そのエネルギーの集中した(光)がDVDのお皿に記録されている穴が開いているのか開いていないのかチェックするのです。

赤色の光より青色(ブルー)の光の方が、波長が短い分、より細かくチェックできるのですね。

夕日や日の出の太陽が赤いのは赤の波長が長いから太陽が姿を見せなくても伝わってくるのですね、光の波長の長い部分(つまりそれは赤)が。

 なんだかブルー・レイ講座のようになってしまった。

お退屈さま、というしかない。

(ふうてんアーカイブス)

2008 2月 富士山、富士山、富士山 それも春が近づいて見納め

立川のモノレールからFuji_1_2  

 

 

 

 

 

 

 

 

多摩地区の富士見スポットその一

Fuji_3  

 

 

 

 

 

 

 

その二Fuji_7  

 

 

 

 

 

 

 

 

その三 Fuji_6

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2008/02/11

2008・2・10 書簡集でエリントンを聴いた篇

書簡集Shokanshu  

 今日も夕べからの淡雪が夜中に積もって昼間には消えた。

朝になっても降り続いていたら国立じゅう雪になって・・・。

という期待は朝の雨で消えた。

 国立の雪景色の(取材)は諦めて雪見酒に切り換えた。

滋賀県出身の知人から分けてもらった(鮒ずし)が残っていた。

鮒ずしのことは前から話には聴いていた。

 谷崎潤一郎の(蓼喰ふ虫)を読んで以来、何故かいつか鮒ずしを琵琶湖の雪景色を見ながら熱燗でやってみたいなと思うようになった。

あの小説では琵琶湖ではなく淡路島で人形浄瑠璃を見ながら若いのに熱燗と重箱の弁当を用意させて・・・という話だったのかもしれない。

どういう次第で(蓼喰ふ虫)から琵琶湖での雪見酒、その肴は鮒ずし、となっていったかは定かでない。

蓼酢はアユでフナではないのに。

 鮒ずしは味といい匂いといい予想を越えた強烈なものだった。

知人の話では、昔は琵琶湖沿いのどの家でも作っていたという。

今は外来魚のせいで琵琶湖の鮒は激減して、中国から鮒を輸入して作ることが多いという。

中国産のフナ?

う~ん、時期が時期だけに・・・。

 勿論この知人に分けてもらったのは琵琶湖産のフナを使っている。

同じ地区の農家の人が、有機野菜や米などいろんな食材を近くの料理屋さんに提供していて、この鮒ずしもそれの一つだという。

知人の話では、昔は米原の駅で(鮒ずし弁当)を売っていたらしい。

へぇ~鮒鮨ねえ、と珍しさで買った乗客が、箱を開けてみて、あまりの強烈な匂い、姿の異常さに、コレ腐ってる!!と放り出したこともよくあったとか。

その乗客たち、おそらく(柿の葉ずし)と同類のものを期待していたに違いない。

 鮒ずしを初体験したあと、この味には記憶があるなあと思った。

食べ終わって30分ほどしたとき、突然それが何か思い出した。

女房に、それを質問してみた。

(嫁さん、何かに似ていると思わない?)

(ヒントは?)

(魚の卵)

(あっ、谷口さん)

・・・・

 以前京都の友人谷口さんから(天草諸島産のカラスミ)をよく戴いた。

そのカラスミの味だったのですね。

勿論、鮒ずしはカラスミのように上品な味、匂いではない。

カラスミの10倍くらい濃厚、強烈ではある。

しかし、食べ終わったあとに残る風味がカラスミを思い出させた。

考えてみると鮒ずしにもフナの卵が一杯に詰まっている。

 一週間前の土曜日、書簡集でエリントンを聴いた話を書こうと思っていた。

雪見酒の話になって、鮒ずし初体験の報告になってしまった。

写真とビデオは書簡集なので記事とはチグハグなのだけど、書簡集マスターどのには事後承諾を試みることにしよう。

(ふうてんアーカイブス)

2008 冬 国立 書簡集で聴いたエリントン

アール・ハインズとエリントンのデュエット

エリントンのA列車でいこう

 

Shokanshu_1

 

 

 

 

 

 

 

モカマタリは絶品

Mokamatari_2  

 

 

 

 

 

 

 

書簡集マスター 

Master_2  

 

 

 

 

 

マスター自作のカレンダー  

Calender_2  

 

 

 

 

 

 

入り口は茶室のように低い 

Shokanshu_2  

 

 

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2008/02/04

2008・2・3 淡雪が積もって消えた篇

コナラもこの通りYuki_12  

 朝、目を覚ますと外は真っ白だった。

雪はいつも音もなく降る。

東京では今年2度目の雪だった。

 前回は午前中にチラッと降って午後には雨になった。

今回は明け方から降り始めて夕方まで降ったりやんだり、みぞれになったり雨になったりした。

 夕刻、繁寿しへ出向こうと用意していたらこんな声が聴こえてきた。

家人たちが話しているらしかった。

(今日みたいな雪が降って寒い日はラーメンかなんか食べてあったかくしていたいよねえ)

(ホント、こんな日に外へ出て、繁さんちで冷たいお寿司?変わった人だと思うよお父さんは、いつもあんなに寒がっているのに)

・・・・

後で聴くと、一応女房は(お酒を飲むからあったまるのよ)と補足しておいたらしい。

 ふうてん自身、こんな日は(チキン・ラーメン)でも喰った方があったまるなあ、と思いつつ小雪の舞う中チャリで繁寿司へ向かった。

雨が降ろうと雪が降ろうとカンカン照りだろうと(そんなの関係ない)なのですね。

 繁寿司へ行かないと一週間が終わらないし次の週が始まらない。

句読点を打たないと次の文章が書けない、とのたもうた開高健の言う通り。

 雪のせいか山口夫人はいなかった。

しばらくして、元スポーツ誌のカメラマンがはいってきた。

もう定年が近く、今はカメラを手にしてはいないという。

オヤジさんの葬儀をすませたばかりで、まもなくお嬢ちゃんの高校受験だという。

 酒は自宅でも飲める。

今はウィスキーの税金も安くなって、ジョニー・ウォーカーの黒だって2000円ほどで手にはいる。

アルコール中毒くらいごく簡単になることができる。

しかし・・・それでは面白くない。

句読点を打つには多少のお金はかけないといけない。

(ふうてんアーカイブス)

2008 2月 国立の淡雪

目覚めると雪だったYuki_1  

Yuki_13  

  

 

 

 

 

 

  

屋根裏部屋からYuki_2 

Yuki_22  

 

 

 

 

 

 

ロシナンテとネコたち 

Yuki_31

Yuki_32  

 

 

 

 

 

 

 

シロはビデオ・カメラが苦手 

Yuki_4

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