2008・1・13 写真や映像の値打ちとは?篇
正月が明けて、七草がすぎて、もう成人式だという。
昔は1月15日が成人の日と決まっていた。
祝祭日を特定の日にせず、土日にひっかけてコロコロ変える。
もうそろそろこの風習はよして元に戻していただきたいと思う。
3連休を作りたいのなら、堂々と(3連休の日)を年に3回ほど作ればよい。
誰が決めたのか知らないけれど、あまりにもやることがセコイ・・・。
などと怒ったりしているのは腰の調子が戻ってきたからだろうか。
家にこもる日が多いのでテレビをよく見る、とは前回に書いた。
正月は(ローマ人の物語)を見たし、今週は(奇跡の映像 よみがえる100年前の世界)を見て、いろんなことを考えさせられた。
そういえば、鎌倉大明神の(またいらないモノ買っちゃったよ)も戻ってきた。
去年の9月以降年末まで更新されていなかったので、もうやめちゃったのかなあ?と思っていた。
そうしたら今年の正月明けから堰を切ったように、怒濤の進撃である。
(お勧めサイト)からカンバンを降ろさなくてよかった。
この人のブロッグは頭の体操になるのでこの調子で続いてくれればいいなあと思う。
今回は(よみがえる100年前の世界)というNHKのBS1で放映された番組のことを書いてみたい。
アルベール・カーン
こういう名前のフランス人が100年ほど前に歴史に残る写真や映像を写していたということを初めて知った。
NHKオンラインの能書きには以下のようにある。
(20世紀初頭の世界を記録した貴重な映像がパリに残されている。銀行家で大富豪だったアルベール・カーンは、当時開発されたばかりの技術で各国の様子を世界で初めて、72000枚のカラー写真と、100時間に及ぶ記録フィルム(一部カラー)を残した。極めて貴重な映像資料をもとに20世紀初頭の世界を描く9回シリーズ。)
その9回目、最終回を今夜見た。
1860年~1940年の80年の生涯。
1940年ナチス・ドイツがパリを占領した年に亡くなったという。
大富豪になって、それが危うくなるまでの1914年~1927年の間、カメラマンや技術陣を擁して世界中で(写真と映像)を撮らせた。
平和主義者で、世界平和のためには異文化を知り合うことが大切だ、という信念があった。
言葉だけでは伝えきれないものを写真と映像で伝えようとした。
戦争と平和
アルベール・カーンの残した記録はヨーロッパに留まらず世界、特に日本やヘトナムなどのアジアの国々にとっても貴重な記録となっている。
しかしやはり第一次世界大戦の凄まじさを物語る部分が圧倒的だった。
(西武戦線異常なし)の舞台となった西武戦線の塹壕での模様。
男たちを兵士としてかり出された後に残る女、子供、老人たち。
すさまじい砲撃による都市の破壊のありさま。
第一次世界大戦では800万人の兵士が死んだという。
9回のシリーズを一週間で放映した。
それを見続けているうちに、(戦争と平和)という言葉を思い出していた。
トルストイは小説でそれを描こうとした。
カーンは写真と映像で(戦争と平和)を描いているなと思った。
それも全てドキュメンタリー、ノン・フィクションで。
兵士たちの戦闘シーンよりも、戦闘以外の時の有り様が写されている。
元気な男たちが兵士にかり出されて働き手を失った農村の荒廃ぶりが写されている。
平和の側から戦争が写されている。
我が家のカメラマン助手も番組の全て、9回を全部見たようだった。
一枚一枚のカラー写真の色合いが素晴らしくて何か刺激されるものがあるようだった。
(ふうてんアーカイブス)
2008 冬 多摩地区からの富士山
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コメント
富士山を影絵に仕立て初日の出
質問。何故このブログの名前の欄に、最初から楕円と入っているのですか?前回もそうだったので不思議に思っています。という疑問を抱えつつ、今回は次のようなことを感じました。
①上記の句は何年か前に作ったのですが、立川富士見別荘の映像を見て思い出しました。ただ、この映像は夕日ですよね?
②「よみがえる100年の映像」残念ながら我が家のテレビではBS放送は受信できないのです。これは観たかったなぁ。この映像を残したアルベール・カーンはフランス人だそうですが、名前から想像するに出生はアルベルト・カーンというドイツ人のような気がします。
疑問はこれぐらいにして、昨日も午後4時過ぎ、いつものように昼食前の散歩に出ました。北風が強く寒かった。このところ鼻の調子の悪さが、耳にきて左耳に耳閉感があるのですが、北風がゴォーゴーと脳にまで響く。鼻と耳は閉じても、心までは閉ざしたくないものです。
電線をブランコに仕立て北の風
投稿: 楕円 | 2008/01/14 04:11
訂正
電線をブランコに仕立て北の風 この句は誤りです。お詫びして次のように訂正します。
電線をブランコにして北の風
投稿: 楕円 | 2008/01/14 04:20
楕円さん
昨日は本当に寒かったですね。
北風ちゃんのブランコは自室からも見えます。
まずは木々が揺れ、風が強いとブランコができます。
そういう日は外へ出たくなくなります。
アルベール・カーンは(アルザス系ユダヤ出身)で、1870年にアルザスがドイツに併合されたとき一家はフランスへ移ったようです。
Albert Kahnと綴るようです。
アルザス地方のことは楕円さんの方がよくお分かりでしょう。
ドイツとフランスが長年領土の争いを続けたところ。
言語はドイツ語の一種の方言だとか。
白ワインは有名ですが、ややこしい場所なので住民はたまりませんねえ。
この番組は制作がBBCでカーンのカラー写真、モノクロ映像に加えて現在の映像を巧みに組み合わせ、世界の専門家多数に語らせます。
第一次世界大戦のときと同じ(英仏連合軍)という次第。
投稿: ふうてん | 2008/01/14 09:29
おおそれながら、ふうてんさん。
blogもね、写真、動画、文書で、21世紀初頭の偏屈男達の行状を記録しておこうと思ったのです。
カーンさんに「なんでそんなことをするのですか?」と聞いたら、たぶんそれらしい言葉があるでしょうが、本当は「やむにやまれず」と思っていたかもしれません。
blogも、なんとなく「やむにやまれず」でしてね。
投稿: Mu | 2008/01/14 10:31
なんとなく分かるような
(やむにやまれず)カーン・コレクションを作っちゃった。
(やむにやまれず)MuBlogを30年も続けちゃった。
北面の武士あがりの西行は世捨て人になったはずなのにあれだけの句を残し(山家集)までできちゃった。
あれこれ合わせて2000句に及ぶと聴きます。
先日、これもテレビで小椋佳さんの番組を見ました。
彼にとって歌づくりは(日記)だというのですね。
1年にだいたい50曲作るそうです。
銀行に勤めてて(作詞作曲)して印税稼いだら怪しまれる。
しかし(日記)を書いてクビになった銀行員の例はない・・・なんて冗談も。
彼は若いときから(やむにやまれず)一週間に一度(日記)を書いていたようです。
当方もPML(パーソナル・メディア・ラボ)が出来たら絵や動画を含めた日記が書けるのになあと思っていました。
PMLは道半ばですが、ま、今のところ(Windows+ココログ)がその道具となってくれているようです。
投稿: ふうてん | 2008/01/14 11:11
冬の富士山
素敵ですねぇ。冬は空気が澄んでいるから、よく見えるんでしょうか。
(立川富士見別荘)映画
北斎の赤富士を思い起こさせます。あちらは、朝日でしたっけ?こちらは、夕日で。
吸い込まれそうな富士山の夕景に見とれていると、最後明るくなって室内にカメラが戻ります。
う~ん。監督は、なぜこのシーンを付け足したのか?考え中です。
投稿: ほかも | 2008/01/16 14:17
ほかもさん
何故カメラをひいて、夕日を避けて室内を写したのでしょうね。
一つは照れ(テレ)があると思います。
朝じゃないけど(赤富士)ですわね。
モチーフは北斎先輩と同じようなものでしょう。
似たような絵を撮るだけで終わるのは恥ずかしいな、と。
もう一つは富士見別荘の雰囲気ですね。
鮮明な、写真のような映像ではありません。
写真だけで目に物見せよう、富士山だけで勝負しよう、というほどの映像ではない。
ならば、みんなで一緒に見ているんだよね、余命いくばくもないオジさんたちだけじゃなく、かわいい若い子たちも夕景の冨士は好きなんだ。
と、共犯者を求める意図があるような気がします。
投稿: ふうてん | 2008/01/16 16:27