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2000年12月に作成された記事

2000/12/07

2000.12.07 日本語の起源篇

 岩波新書で大野某の(日本語の起源)を読んだ。

ふうてんは自分の言葉の起源に関しては以前から深い興味を持っている。

日本語のオーラルとリテラルはどのように成り立ったのだろう?ということである。

リテラルに関しては梅原猛の人麻呂論を読んで大体納得出来た。

残るはオーラルの問題だった。

 

 モンゴロイドの末裔らしいのでルーツはモンゴルにあるのだろうと漠然と考えていた。

さしもの梅原猛も日本語のオーラルの起源については(アイヌ語と極めて似ている)くらいしか語ってくれていない。

ところがこの大野某の(日本語の起源)を読んでビックラこいた。

彼は日本語のオーラルの起源の謎に挑戦しているのである。

 

 聞けばタミル語だと言う。

タミル?ハテ?そこは何処?パミール高原じゃないの?

くらいな認識しかない。

ふうてんは昔NHKでやった喜多郎音楽の(シルクロード)を楽しんで見た。

全部のレコードを買ったくらい夢中になった。

この番組の中にパミール高原での映像もあった。

民族衣装を着て祭の時に踊る西洋人とも東洋人ともつかぬ美少女たちにいかれてしまって、以来ルーマニアとパミール高原は死ぬまでには訪ねねばならないと心に誓った。

 

 しかるにパミールじゃないタミルだと??

インドの最南端だって?

え~と、そこは歴史的に言うと、あの、え~と、どこだったかしら?と世界史を学んだふうてんにもサッパリ分からない。

 モンゴルから来たとか中国から来たとか朝鮮から来たとか言われれば、なる程なあと楽な気持ちで対応出来るのだけど、インド、それも最南端と言われるとバンザイでも叫ぶしかない。

第一インド人というのは肌が白くないという一点で日本人と共通点を持つけど、彫りは深いは鼻は高いは目はおっきいはスタイルは良いはでまるで色の黒い西洋人みたいな人種じゃないの。

何の共通点もございません!!と今まで拒否してきたのに、実は言葉は一緒で、てか???

 

 そういう意外性がこの本にはある。

隠れたベストセラーと言われている同じ作者の(日本語練習帳)はふうてんは読んでいない。

題名からして読む気がしなかったのである。

しかし(日本語の起源)と言われてつい買って読んでしまった。

言葉から考古学に迫る、という今まで聞いた事のなかったアプローチをこの日本語学の先生はとった。

それに成功しているようにみえる。

稲作や墓や精神のあり方に着目して論を展開しているのだけど納得させられる。

 

 この本を読んで人間50を過ぎても学ぶ事は多いと改めて悟らされた。

これでまた行かねばならない国が増えたようだ。

北京郊外の小汚い茶店で前歯の1~2本抜けた老人と世間話をせねばならない。

ブルゴーニュの近くのリヨンでピノ・ノワールの年代物でフレンチをやらねばならぬ。

スペインではフラメンコの至高のギタリスト、ニ~ニョ・リカルドの墓を訪ねてその後、彼のファミリーの誰かを訪ねて彼が晩年にものした絵画を見ねばならない。

イギリスのワインディング・ロードをブガッティのオープンカーで走るという課題も残されている。

それに加えてインドのタミル地区、インドの最南端にも行かねばならないのだろうか。

 

 昔小林秀雄が書いてましたね。

40歳になったらさぞや世の中分かって来て少しは安心して過ごせるようになるのではなかろうかと期待していた、早くそういう大人になりたいと。

しかしその年代を過ぎた今思う。

謎は深まるばかりである、と。

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2000/12/03

2000.12.03 師走篇

 小春日和はやはり一時のものらしい。

東京では空っ風が吹くようになって、ふうてんは今週からコートを着始めた。

オープンカーで走るにも寒くなってきた。

現代のオープンは一応風防ガラス(フロントウィンドウ)が付いているので、大昔のオープンカーのようにゴルグ(眼鏡)まで着ける必要はない。

ただ前からの直接の風が来ないだけであって風は思うさまこちらの体を包む。

気温が5度だと5度の空気の中に放り出される。

風が通り抜けるわけだから体感温度はずっと低い。

 

 この季節ロシナンテに乗る時の必須アイテムの一つが手袋である。

レーサーは必ず手袋をする。あれは手の滑りを防ぐ為である。

こちらはレーサーではないので手に汗をかくほど速く走る訳ではない。

要は防寒具として使っている。

この手袋は何年か前に女房が買って来たものなのだがなかなか良くできている。

メーカはDiorで鹿革の裏にカシミアを張っている。

そういう作りの割には極端に薄い。

本のページをめくれるくらい薄いのである。

 繁寿司は今日は山口夫人一人だった。

夫人から瞳さんの絵を使ったカレンダーを戴く。

繁さんの奥さんが町内会の(福引券)と繁寿司のやはり福引券のような物を持ってくる。

町内会のは最高5万円、繁寿司のは最高特上寿司、とかわいいものだ。

それでも(福引)という言葉の響きが(師走)に通じてみんなでもう師走になっちゃった、早いですねえ時間がたつのが、と一年を振り返るような面持ちになる。

 国立の街路ではもうクリスマスのイルミネーションが始まっていた。

あと一週間もすると大学通りの(クリスマスツリー)にも明るい灯がともされるに違いない。

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